『航海記』読書席三年後版 がんだれ装 限定210部

¥11,000

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『航海記』読書席三年後版

2016年に30部限定で発行された初版『航海記』から8年の時を経て、新しいレイアウト、造本設計で作られた『航海記』読書席三年後版となります。
本文の活版印刷は、弘陽の三木弘志氏によるもの。線画の凸版は、赤井都氏による海の線画で、赤井氏がグラデーション凸版印刷で1枚1枚押しています。美しい色彩表現をお楽しみください。

装丁は3種類。がんだれ装は、柿渋染の表紙に、詩人の吉成虎維氏による染め紙の見返しです。
見返しは、水平線の景色をイメージして和紙に一枚一枚、手染めしています。


がんだれ装について

ヤシの木の木陰に小さな洞穴があって、その中に似つかわしくないくらい細かな彫り物の木の机があって、この本が置かれている幻想。
あるいは、草むらの中でこの本を拾って、巻かれた木の葉のような表紙をほどいていく幻想。
この島に元いた住民が、何らかの方法で本を作り置いたのだと思う。
それを私は拾った。
その住民は、異世界の小さな人だったかもしれず、違う文化の人だったかもしれず、どんな存在だったとも分からないのだけれど、その人が何か本を作ろうとして、こんな紙にこんな印刷をして、こんな綴じ方をしたのだろうと想像できるような本。
その人は言葉の形で舟を出したのだと思う。
舟は言葉を載せて、遠くまで行くことができる。違う世界へまで。
そして私はこの本を拾った。
文字は、ここにいない人に言葉を届けるための手段だ。
言葉は本来、声に出して人に考えを届けるものだった。言葉が文字を持つようになると、声が届かない人にも、声を届けることができるようになった。
文字を黙読するのは近現代の習慣と聞いたことがある。昔は文字を必ず音読する人たちがいたと。
黙読して言葉を読むようになると、視覚にだけ感覚が偏りがちになる。
けれど、この本は、手に持って、開いていかないといけない。手触りや、小さな力加減や、紙の音や、紙を動かした時の光の移ろいや、いろいろな感覚があって、言葉が届いてくる。いつもと違う感覚が働くといい。

赤井都(豆本作家・ブックアーティスト)

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耳つき手漉き紙本文活版印刷32ページ グラデーションカラー凸版挿画13枚入り 麻糸手かがり 手染め見返し紙 柿渋紙表紙 くいさき外題貼り込み H75×W52×D9mm

限定210部

11,000円(税込)


納品は、2025年1月下旬を予定しています。納品は来年ですが、先にお支払いいただく形となります。
染紙は、1枚1枚手で染めているため、かすれ具合やにじみ具合など、少しずつ表情が違います。ご承知おきください。

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奥付

文・絵・書籍設計 赤井 都
金属活字整版・印刷 三木 弘志(弘陽)
企画・レイアウト 新谷 佐知子
染紙 吉成虎維
本文紙 明光ワークス アート工房和奏
発行 山小屋ブックス 

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