Portrait 湊町エピスリー26人の住人たち - Mioko Takano-
¥3,000
アートディレクターの高野美緒子が描く、繊細で美しい、ちょっと不思議な住人たちの作品集。
栃木にある食料品店「湊町エピスリー」からインスピレーションを得て生まれた作品群です。
2020年に山小屋で発表した作品と、その後「湊町エピスリー」で発表した新作たちがまとめられた一冊です。
表紙の青い箔押しがサガンの紙に映えます。一冊一冊、真鍮の留め具で作家により手製本されています。
ページをめくると次々と登場する素敵な住人たちとぜひ対話してみてくださいね。
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ちょっとひなびた小さな町の一角に、ある日突然オープンした食料品店「湊町エピスリー」。売っているものは、お醤油にお酢に油、香辛料、お菓子や野菜にジュース。
看板も壁もトタンも真っ白に塗られ、壁にお店の名前が小さく入っているだけのごくシンプルな佇まい。お客さんは、近所の女性たちや料理好きのお父さん、外国のお菓子が好きな女の子、ちょっと暇を持て余したおじいさんやおばあさんです。
そんな湊町エピスリーですが、いま、お客さんたちの間には奇妙な噂が広がっています。どうやら、商品たちに紛れてへんてこりんな住人たちが住みついているらしい。
噂は本当なのか。
その人たちはいったい何者なのか...?
日常の買い物も、ちょっと目を凝らすとさまざまな逸話や誰かのファンタジーに彩られているものです。
実際、世界中からやってくる商品たちはいろんな物語を持っています。
ちょっと想像力を働かせながら日常を生きる楽しさを、高野美緒子さんの作品たちに思います。
お買い物、そして住人たちとの出会い、楽しんでいただけたら幸いです。
湊町エピスリー店主 増山 弥生