Airy Photography 1998-2019
¥3,800
写真家、佐藤祐介が20年間撮り続けた写真の中から、色褪せずに残り続けている写真をある響き「Airy」としてまとめた作品集。48点収録。日常や旅の中でふいに出会う一瞬一瞬が響き合い、まばゆい世界を作り上げています。この作品集は、2020年3月30日から開催された山小屋での個展に合わせて発行されました。
Airy
Photography 1998-2019
限定200部 / オールカラー60P
3,800円(税込)
著者・発行者:佐藤祐介
ブックデザイン:小熊千佳子
制作進行:新谷佐知子
印刷・製本:株式会社丸上プランニング
山小屋での展示に寄せて佐藤祐介さんからのコメント:
写真を始めて20年が経ちました。それら全ての流れの中で、ひとつになるようなもの。近年はそこにしか興味がなくて。ある響きとしてまとめたのが「Airy」です。
いい写真が生まれたもんだ、後から他人事のように思う時。そこには大抵、自分の存在があまりになかったりします。撮ろうと決める前からシャッターへ。自身が一瞬でも大気に溶け込んでしまった時、生まれてきた写真たち、という気もします。空気感を映す中にも、妙な瞬間がたまにあったり。特にそういうのは「いい写真だな」思います。
写真が上手になってからでも、空っぽになりたくて。だから続けてきたのかもしれません。これからも僕が、僕をなくしながら、残していきたい写真です。
佐藤祐介 プロフィール:
1977年生まれ。武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業。在学中に「写ルンです」から写真を撮り始め、日々写真と向き合い続けている。様々な旅から開催する写真展、美術家のインスタレーションや、学校の広告など幅広く活動。その瞬間を独自の眼差しと空気感で掬い取る写真で、見るものを魅了し続ける。
http://www.yusuke-sato.com
ブックデザインをした小熊千佳子さんからのコメント:
「Airy」写真展は4日間という短い期間の開催となりました。見ていただくことが難しくとも、確かにここに1つの世界が「あった」ということ。そして展示を準備してきた方々の思い。この展示を迎えるにあたって意見を交わしたこと。これからさまざまな活動をしていくにあたって大切な時間だったように思います。
祐介さんの写真は、眺めていると旅の空気を感じるというか、自然と別の場所につれていってくれるような、そんな不思議な魅力を持っています。
この未曾有の時期に、彼の写真をまとめることができたことを嬉しく思います。とてもとても綺麗な本に仕上がりました。祐介さんの切り取った「空気感」。世界を見つめる視座が、とても柔らかく優しい眼差しの写真たちです。今の状況の中でアーカイブしていくことの大事さを改めて痛感しました。また「本」というメディアの強さも。写真集という形で、ご自宅で祐介さんの写真の空気を感じていただけたら嬉しいです。